2019年08月

髄膜炎

概要 頭蓋骨と脳の間には髄膜という膜があり、脳を包み込んで保護する役割を持っている。この髄膜に細菌やウイルス、結核菌、真菌(カビ)などが感染し、炎症を起こした状態を髄膜炎という。時にリウマチや膠原病などの自己免疫疾患や、…

日本脳炎

概要 日本脳炎ウイルスに感染した蚊(コガタアカイエカ)に刺されることでうつる感染症。蚊に刺されてから6~16日後に発症する。人間から人間に感染することはないが、蚊の活動が活発になる夏には注意が必要となる。日本脳炎ウイルス…

敗血症

概要 感染症がきっかけとなって起きる、二次的な症状。具体的には、何らかの感染症を起こしている細菌などが増殖して炎症が全身に広がり、その結果、重大な臓器障害が起きて重篤になっている状態。敗血症を引き起こしたもととなる原因を…

食物アレルギー

概要 アレルギーとは、体に入ってきた異物を排除する「免疫」の仕組みが過敏に働いてしまう現象をいいます。食物アレルギーは、ある特定の食べ物により、このアレルギーが起きてしまう病気です。特に子どもに多い病気で、乳幼児の5~1…

心不全

概要 心不全は病名ではなく、心筋梗塞や心臓弁膜症、心筋炎などの心臓のさまざまな病気や高血圧などが原因となり、引き起こされる状態のこと。心不全では心臓のポンプ機能(全身に血液を送り出す機能)がうまく働かず、全身の血液の循環…

後天性免疫不全症候群(AIDS/エイズ)

概要 後天性免疫不全症候群(エイズ)とはヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染が適切に治療されず免疫機能が低下し、細菌、真菌(カビ)やウイルス感染症(日和見感染)や悪性腫瘍が起こった状態をいう。HIVは細菌やウイルスなどの…

未破裂脳動脈瘤

概要 脳の動脈の分岐部で弱くなっている動脈壁が血流の圧力で膨らむことによって風船のような血管のこぶが形成され、破れずにとどまっている状態のことをいいます。成人の2~6%くらいの割合でこのようなこぶが発見されるといわれてお…

肝不全

概要 肝不全とは、病気などによって肝臓の組織が損傷を受け、機能が大幅に低下した状態のことです。肝臓は、1.食物から吸収した栄養素からエネルギー物質を合成・貯蔵する、2.摂取した有害物質を毒性の低い物質に変えて排泄する、3…

くも膜下出血

概要 脳を保護する3層の膜(外側から硬膜・くも膜・軟膜)のうち、くも膜と軟膜の間にある、「くも膜下腔」という隙間に出血が起こった状態をいう。脳の動脈の分岐部にできた脳動脈瘤というこぶの破裂によって発症することが最も多く、…

脳膿瘍

概要 脳膿瘍(のうのうよう)とは、脳内で細菌や真菌などから感染が起こり、炎症となって膿がたまった状態。脳以外の頭部や、他の臓器で起きた感染症から血液を通して脳まで菌が運ばれるケースや、頭部に受けた外傷から直接的に入り込ん…